トップメッセージ

社長 松﨑建太郎

株主・投資家の皆様をはじめ、ステークホルダーの皆様におかれましては、日頃より格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。

当社は1953年の創業以来、価値ある薄膜と加工技術を提供するプロフェッショナルとして、ものづくりとテクノロジーの発展に貢献してまいりました。
おかげさまで、当期で第69期を迎えることができました。これもひとえに皆様のご支援の賜物と深く感謝いたしております。
さて、第68期(2020年4月1日から2021年3月31日)決算の概要につきましてご報告をさせていただきます。

当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により景気は急速に悪化しましたが、各種政策効果や海外経済の改善により、年後半にかけては個人消費や輸出に持ち直しの動きが見られました。年明け以降は、一部地域において緊急事態宣言が発出されるなど新型コロナウイルス感染症の再拡大が懸念されており、依然として先行きは不透明な状況が続いております。

当社グループを取り巻く事業環境は、当社の主力製品が関連するスマートフォン市場において、液晶パネル関連需要の減速と、有機ELパネルへの代替といった環境変化により引き続き厳しい状況で推移いたしました。

このような環境下において、当社グループは、特定市場への依存偏重から成長分野へ、また、受託加工専業から表面加工ソリューション業への事業領域拡張を図るとともに、経営体質のさらなる強化に取り組んで参りました。

これまで主力としてきたスマートフォン向けに加え、自動車向けにフラットパネルディスプレイ用基板やその他製品の販売活動を積極的に実施したことや、表面加工ソリューションとして成膜加工に関する生産ラインの構築から技術指導までを請け負う取引を実現させたことなどにより、売上高は6,306百万円(前期比15.7%増)となりました。

損益につきましては、経営体質強化として前期に実施した転進支援制度や固定資産の減損処理により固定費が圧縮されたことや、エネルギー費など製造原価の削減に加え、新型コロナウイルス感染症の影響により出張旅費などの経費が減少したことから、営業損失は89百万円(前期は1,206百万円の営業損失)、経常損失は17百万円(前期は1,159百万円の経常損失)となりました。親会社株主に帰属する当期純損失は、固定資産の減損損失683百万円を計上したことなどにより、701百万円(前期は3,511百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。

当社グループを取り巻く環境はまだまだ厳しい状況でありますが、今後期待される車載・建材・半導体などの新規市場への展開、新規製品の開発に向けた施策の実行を推し進め、新たな収益基盤の確保に取り組み、企業価値の向上につなげてまいりたいと考えております。

松﨑建太郎