トップメッセージ
株主・投資家の皆様をはじめ、ステークホルダーの皆様におかれましては、日頃より格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。
当社は1953年の創業以来、価値ある薄膜と加工技術を提供するプロフェッショナルとして、ものづくりとテクノロジーの発展に貢献してまいりました。おかげさまで、当期で第74期を迎えることができました。これもひとえに皆様のご支援の賜物と深く感謝いたしております。
さて、第73期(2025年4月1日から2026年3月31日)決算の概要につきましてご報告をさせていただきます。
当該事業年度におけるわが国経済は、企業収益の改善や設備投資需要の底堅さに加え、インバウンド需要の回復が景気を下支えし、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、地政学的リスクの長期化に加え、年度後半における中東情勢の急速な緊迫化による資源価格の上昇や物流停滞の懸念、さらには米国通商政策の不確実性や物価上昇などから、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
このような環境の中、当社を取り巻く事業環境は、当社の主力製品であるディスプレイが用いられる自動車市場において、中国市場での競争激化に伴う減産影響から持ち直しの動きが見られディスプレイ関連製品の受注は堅調に推移いたしました。また、半導体市場におきましては、生成AI関連投資の拡大やデータセンター需要の増加を背景に、半導体需要は引き続き堅調に推移いたしました。一方で、電子部品市場におきましては、産業機器向けは堅調に推移いたしましたが、民生機器向け需要は弱含みで推移いたしました。
この結果、売上高は6,008百万円(前期比13.8%増)となりました。損益につきましては、売上高の増加や生産性向上に努めたことなどから、営業利益は341百万円(前期比5.4%増)、経常利益は429百万円(前期比17.3%増)となりました。また、固定資産売却益32百万円、投資有価証券売却益25百万円などを特別利益に計上いたしました。さらに、今後の業績見通しを踏まえ、繰延税金資産の回収可能性を検討した結果、回収が見込まれる部分について繰延税金資産を計上し、法人税等調整額(益)に186百万円を計上いたしました。
以上の結果、当期純利益は638百万円(前期比77.2%増)となりました。
今後の経済見通しにつきましては、景気は引き続き緩やかな回復基調で推移することが期待されるものの、中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー供給の不安定化や原油価格の上昇等が懸念されており、動向を注視する必要があると見込まれます。
このような環境のもと、当社の主力製品である薄膜製品につきましては、最終製品の需要動向やサプライチェーンの変動等の影響を受けることが想定されます。当社はこうした市場環境の変化を成長の機会と捉え、サプライチェーンの強靭化と多様な顧客ニーズへの柔軟な対応を行い、柔軟かつ戦略的に事業を着実に推進してまいります。
当社は、従来の薄膜技術に加え、「新たな価値を顧客や社会とともに実現する生産技術主導の会社」を目指し、生産技術の強化と経営資源の有効活用を通じて、顧客の利便性および当社の収益性の改善を図るとともに、生産性の向上に取り組んでまいります。
